学習・読書部会
(1) 本年度のテーマ
「本を読む環境を整えるために」
「学習規律を身につけさせるために」
(2) テーマの設定理由(児童の実態や状況等なども含む)
本校では、週一回の朝読を継続している。その中で図書ボランティアの方の活躍は大変有効でしかも大きな支援となっている。本部会では、昨年度からこのテーマで取り組み、少しずつではあるが、本を読む機会が増えた児童もいる。しかし、依然として、本を読む子と読まない子との差が大きいのが現状である。
また学習規律に関しては、下田下敷きを活用して、全学年共通で、基本的な学習規律を身につけさせる取り組みを今年度より行ってきた。「チャイムが鳴り終わるまでに席に着く」や「次の学習の準備をしてから休み時間に入る」といった基本的なことをルールとしているが、徹底的に定着させるには至っていない。
このようなことから、本部会では、児童の学力向上につなげるためにこの2つのテーマを設定した。
もっと本の楽しさを知ったり、読書意欲の向上を図ったりする取り組みを考える。また、下田下敷きの活用や共通指導により学習規律の定着を図る。(家庭との連携)
保護者や地域の方々も参加する「下田小コミュニティ」の場で共に考えて活動することで、子どもたちの読書環境や読書意欲を高めさせること、学習規律を徹底的に身につけさせたいと考える。
(3) 提案された方策・対策・対応(学校で、地域で、家庭で)
・保護者の方に「絵本の広場」を知ってもらう。(PTA子どもまつりで実施)
・図書委員会による図書だよりを発行。(先生のおすすめの本を紹介)
・図書ボランティアさんによる香芝の民話の読み聞かせ(高学年で実施)
・ボランティア委員会によるアルミ缶回収の収益で、学級文庫を増やす。
・古典などの暗唱に取り組む。
・朝読の実施方法を点検する。(回数や、教師も児童と共に、読むことに没頭する基本姿
勢を大切にすること)
・下田下敷きを全学年の児童に配布し、学年に応じて指導する。
(4) 実施した結果、反応、変化(途中経過も含む)
○ 絵本の広場について
・PTA子どもまつりでデイジー図書を設置するなど、多様な活動へと広がっている。
・PTA子どもまつりで絵本の広場を開催したことで、多くの方々に啓発することがで
き、昨年度より盛況だった。(様々なジャンルの本と触れられる良い機会であり、大人
も楽しめる場である。)
・学校内での開催も4年目となり、子どもたちも慣れてきた。
・幼稚園では、学期に1回、年間3回実施しており、今後は貸し出しも計画している。(面
天台作り講習も行ってもらった。)
○ 図書委員会や学校での取り組み
・月2回図書だよりを発行し、先生からのおすすめの本コーナーを設けた結果、興味を
持って借りている児童がいた。
・校長室前におすすめの本を置くことで、興味を示す児童が多くいた。(絵本の広場で
は、校長先生が朝礼で紹介したおすすめの本が大変人気だった。)
・3年生の社会科・総合の学習の一環として、「たんだの椿」「きつねの井戸」の民話を
学習する取組を行った。
○ 読書環境について
・図書ボランティアさんによる‘香芝の民話’の読み聞かせを高学年対象に行い、自分たち
の市の昔から伝わる話を知る機会となった。来年度については、3年生の実施も検討し
ていく。
・アルミ缶回収については、昨年度より増えてはいるが、各クラスに本を購入するまでには至っていないため、来年度も継続して、呼びかけをしていく。
○ 学習規律について
・各学年に応じながら、全学年で徹底した繰り返し指導をすることで、児童も意識するよ
うになった。
(5) 来年度に向けての残された課題(継続も)及び 来年度取り組むべきテーマ
読書以外の誘惑もたくさんある中で本を楽しむという環境がつくりにくい児童もいるため、意図的に読書環境を整える必要がある。そのため、来年度に向けては朝読の実施方法の点検、暗唱や音読などを通して、読書活動を多くの児童により広めていきたい。また、市民図書館の方によるブックトークを委員会の児童に限らず、多くの児童に向けての実施を検討する。
学習規律に関しては、下田下敷きの活用を継続していくために内容項目の点検を行うなどしながら、学習規律の徹底に取り組んでいき、児童の学力向上の手立てとして確立していきたい。